2018.03.09 Friday
〜ENGINE〜エンジン編
早速シリンダーヘッドから点検します。
シリンダーヘッド
走行距離通りの可も無く不可も無いカーボンの蓄積量です。
ヘッド部のカーボンの蓄積は、不調に繋がりますので除去致します。
ちなみに巷の噂で、
「カーボンの蓄積により、圧縮が高くなりパワーが出る」
と云うものがありますが、確かに圧縮は高くなりますが
実際は異常燃焼「デトネーション」の原因になります。
シリンダー
こちらも可も無く不可も無い状態です。
手動ホーニングを施して完了ですね。
ピストン&ピン&ベアリング
ピストンリング下部のカーボンは蓄積量が多いです。
これはピストンリングが摩耗している証拠です。
今回も腰上はオーバーホールを致しますので、これらのパーツは新品に交換です。
腰上分解完了
ガスケット除去
ヘッド&シリンダー
カーボン、ガスケット、ホーニング完了。
下準備は完了致しましたので、組み上げます。
今回用意した純正新品パーツです。
・ピストン
・ピストンピン
・ピストンリング
・ベアリング
・サークリップ
ガスケット類は、社外新品を使用致します。
何度も使用し、品質は確認済みです。
サークリップは片側だけ先に、
画像のように合い口をずらし組みます。
本来、コンロッドに装着後オイルを塗布しますが
今回は分かりやすく先に塗布し撮影しました。
シリンダーも同様です。
ちなみに、ヤマハ車はピストンリングは黒い方がセカンドリングです。
ピストン装着。
シリンダー装着。
ヘッド装着。
以上で、「腰上エンジンオーバーホール」作業完了です。